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高森明勅
2016.8.8 01:00

昔もいた、ご成婚に反対した愚か者

私自身に記憶がある訳では勿論ない。

だが当時の資料を見て驚いた。

当時は皇太子でいらした、今上陛下の昭和34年のご成婚を巡る
逸話だ。

国民の圧倒的多数が大歓迎をして、
いわゆる“ミッチーブーム”
まで巻き起こる中、全く違う反応を見せた
ごく一握りの者達がいた。

畏れ多いことながら、美智子妃殿下(今の皇后陛下)が
「平民」
のご出身であることを咎め立てして、猛烈な反対に
回ったのだ。

これで皇室はおしまいだとか、国体が破壊されるなどといった、
今から振り返ると到底、正気とは思えないような被害妄想に囚われ、
意固地に反対していた。

その連中は今、慈愛と責任感に溢れる皇后陛下のお姿を拝し、
何とお詫びするつもりか。

現在、陛下のご意向に対し、己れの無知を棚に上げて、
不遜にも「
皇室の伝統を弊履のごとく投げ捨てる」などと暴言を
吐き散らす、
国民から孤立した“反逆”者達。

その浅ましさを見ると、
往年の愚か者達の振る舞いを思い起こしてしまう。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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